滑山国有林の中腹から尾筋にかけて、天然に生立する樹齢200年以上の良質なアカマツ「滑マツ」は、昭和30年代から40年代にかけて、天然林の伐採にともなって減少し、現在は38本しか確認できていません。
山口県を代表する銘木の「滑マツ」は、皇居の内装材や、錦帯橋の橋脚材として使われてきました。
現在は、地域と協働で、滑マツの保存と再生の取り組みが行われています。
4月22日(水)、
山口森林管理事務所と森の案内人が、試験的に1~2年生の滑マツの稚樹を採取し、ポットに移植する作業を行い、200本の山引き苗を作りました。
山引き苗は、大きく育ててから植えつけます。
5月17日(日)、
飯ヶ岳中腹の傾斜地にはたくさんの滑マツの稚樹が芽を出しています。
後継樹を育成するため、稚樹周辺のササを刈りますが、滑マツの稚樹が傷つかないよう、目印となる竹串を刺す作業を行いました。